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工場見学の様子
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2024年10月22日

摂津市の地域一体型オープンファクトリー「せっつキッズファクトリー2024」に参加しました!

「オープンファクトリー」という言葉を聞いたことがありますか?

「オープンファクトリー」とは、ものづくり企業が生産現場を一般の人に公開したり、実際にものづくりを体験してもらう等の取り組みのことを言います。一般には「工場見学」という言葉の方が、馴染みがあるかもしれません。

近年では、企業単独ではなく、地域内の中小企業等が集まり、地域の一体性や魅力づくりのための取り組みへと進展しているようです。地域内の中小企業によるオープンファクトリーのことを「地域一体型オープンファクトリー」と言います。

 地域一体型オープンファクトリーとは?

近畿経済産業局のWEBサイトを見ると、「地域一体型オープンファクトリー」の開催意義について、以下のように説明されています。

地域一体型オープンファクトリーは、開催する地域社会(住民)にとっては、自らのまちの魅力や奥行きを再認識する契機となり、企業にとっては、地域社会と新しい接点を持つことで、 地域の企業としての意識(ローカル・カンパニー・プライド)の芽生えやイノベーティブな着想を得る機会につながっています。
https://www.kansai.meti.go.jp/1-9chushoresearch/openfactory/openfactory.html


「地域一体型オープンファクトリー」持続可能なまちづくりの手段として注目されている取り組みということで、摂津市でも今年から「地域一体型オープンファクトリー」が開催されることになりました。

「せっつキッズファクトリー」とは?

「せっつキッズファクトリー」は、摂津市商工会が摂津市と共催する「地域一体型オープンファクトリー」です。小中学生を中心とした子供たちとその保護者に来てもらいたいという思いから、イベント名に「キッズ」という言葉がつけられています。

子供たちにふだん見る機会のない、ものづくりの現場を訪れてもらいたい。
「こんな風にしてモノが作られるんだ!」ということを体感してもらいたい。
そして、できれば、「こんな職業があるんだ!」ということを知ってもらって将来の選択肢を広げてほしい。
そんな趣旨でつけられた名称です。

町工場が多い「ものづくりのまち摂津」にとって、ぴったりな取り組みと言えるでしょう。

「せっつキッズファクトリー」の第一回となる令和6年度は、鳥飼地域の5工場が開催場所となりました。(カネタもその中の一社です)

(なお、2024年10月2日の日刊工業新聞の西日本版に「大阪・摂津市オープンファクトリー モノづくりは面白い!」という記事が掲載され、カネタも取材を受けました。冒頭の写真がその記事です)

「せっつキッズファクトリー2024」の内容は?

「せっつキッズファクトリー2024」は具体的な内容は以下の通りです。

【名称】せっつキッズファクトリー2024
【日時】令和6年10月19日(土曜日) 10時~16時
【会場】鳥飼エリアの町工場5か所

会場となる町工場は、カネタの他、上野鉄工(株)、(株)アサヒ工作所、(有)ワコーメタル、(株)東洋工作所の計5社の町工場です。

カネタのコンテンツとしては、工場見学の他、4種類のワークショップ、販売を用意しました。

また、カネタの敷地内で、フード&マルシェやドローンサッカー®体験会が開催されることになりました。

社内MAP

社内MAP

 

【せっつキッズファクトリー2024でのカネタの出展内容】

NO 項目 内容
1 工場見学 (3回に分けて開催)
2 ワークショップ ①ハロウィンランタン作り
②オリジナルキーホルダー作り
③鉄で作る!マグネットアート
④メタルアートで生き物づくり
3 販売 海の生き物マグネット
4 フード&マルシェ キンパ・唐揚げ
リールのパン
コーヒー&クッキー
5 エンターテイメント ドローンサッカー®体験会

工場見学については、事前に社内でリハーサル行い、ああだ、こうだ、言いながら、子供たちに喜んでもらえる内容にできるように調整を重ねました。

また、ワークショップについては、どんな内容にするのか、二か月以上前から、各グループ長が真剣に内容を考え、話し合い、実際に試作し、来場者数分の材料を用意して、当日を迎えました。

「せっつキッズファクトリー2024」の当日の様子は

二か月前から準備して迎えた当日は残念ながら雨模様のお天気・・・。

来てくれるのかどうか。気を揉んでいると、第一便のバスが来て、一組だけ乗っていた親子が降りてくれました。お母さんと低学年の娘さんです。とても嬉しかったです。第一号のお客さんである事を伝え、記念撮影をさせてもらいました。すると、お母さんも「私のスマホでもお願いします」と言われ、さらに嬉しくなりました。朝からの会場準備が間に合わず、バタバタしていたのが申し訳なかったです。

お天気が悪かったので、予約をしてくれた人からも数名キャンセルが出ました。一方で、予約の少ないワークショップは、当日参加オッケーなので、来場された方にお声をおかけしたら、参加してくれる方もおられました。

(1)「せっつキッズファクトリー2024」の工場見学の様子

工場見学は、11時、13時、15時の計3回開催しました。来場者を迎える社員のみんなは、本番では緊張していましたが、回を重ねるごとに上達し、ワクワクドキドキする気持ちと嬉しい気持ちの両方を感じてくれていたようです。

特に、製造グループ長の日高君は、当日、担当した「曲げ工程溶接工程」について、仕事の内容をしっかり説明できていて、素晴らしかったです!

参加した子供たちは「なんで曲がるの?」とか「36トンって何ですか?」などいろんな質問をしてくれていました。日頃、自分たちにとって当たり前のことが子供たちにとっては、新鮮な驚きなんだな!と思いました。

工場見学の途中には、クイズもありました。クイズの内容を考えてくれたのは、レーザー・CADグループ長の山中さん。クイズはとても楽しい内容でした。

たとえば、最後のクイズは、社員3人が前に出てきて、
「この中に社長がいます。さて、誰でしょう?」と選んでもらうというクイズです。

13時の見学の時は、社長が誰であるか。誰も当てられませんでした。誰が社長か種明かしをすると、子供たちにものすごくウケました。クイズ的には、それで正解なんですが、社長としては、内心「社長オーラのなさ」にやや凹みました…。

なお、工場見学では子供たちだけでなく、大人も楽しんでいただけている様子でした。お母さんの関心度が高かったのは意外でした。男性の方がいつまでたっても子供だと言われたりもしますが、本当は女性も一緒で、溢れる好奇心を抑えて子供優先の生活をされているのかな~と感じたりもしました。

(2)「せっつキッズファクトリー2024」のワークショップの様子

また、工場見学のときには、「猫のスマホスタンド」を作る工程を見学してもらいました。そのときに、でき上がったスマホスタンドは、ジャンケンで勝った子にプレゼントしました。

子供たちに喜んでもらうためのプレゼント企画だったのですが、ジャンケンで負けてしまって、悔しくて、帽子を床に叩きつけて泣いてる女の子がいました。その後、その女の子は、ランタン作りのワークショップに参加してくれました。

生産管理課の江口さんがランタン作りを丁寧に優しくサポートしてくれていて、そのうちに女の子の機嫌も直り、最後には笑顔で帰っていきました。「よかった!」と内心、胸をなでおろしました。

グループ長が話し合って決めた、ワークショップの「ハロウィンランタン作り」と「オリジナルキーホルダー作り」は、どちらも人気で、子供たちはとても楽しそうに作ってくれていました。

ハロウィンランタン作品

ハロウィンランタン作品

ワークショップでは、子供たちの自由な発想に驚かされました。せっかく黒く塗装し乾いたランタンをマジックで他の色に塗り替えるも猛者も…。モノづくりの楽しさを感じてくれていたら嬉しいです。

来場者さんの中には、大阪市福島区から一人で参加くださった男性もおられました。Bリーグ「大阪エヴェッサ」のSNSでこのイベントを知ったそうです。その方は、工場5か所全てをまわりコンプリートしてくださっていました。

最後に受付名簿で来場者数を確認したら、107名もの方が来てくださったようです。事前のご予約をいただいた57名も雨にも関わらず、9割の方に来ていただき感謝です。(求人の面接予約より良い確率です)

主催側からは目標100人とお聞きしていました。目標を上回る方々に来ていただきましたこと、本当に良かったです。(ご協力いただいたマルシェの中には完売のブースもあったようです)

「せっつキッズファクトリー2024」に参加してみて

今回の「せっつキッズファクトリー」はカネタにとって初めての試みで、どんな内容にすればいいのか。試行錯誤の連続でした。準備も大変でしたが、やり遂げることができて、グループ長を始め、社員のみんなは全員で協力してやり遂げたという、達成感を感じてくれたのではないかと思います。

当日、良かった事としては、他にもこんなことがありました。

・見慣れたはずの工場内がユニバのセットに見えた。
・雨の中、誘導班はしっかり勤めを果たしてくれた。
・社員の笑顔もたくさん見れた。
・中野製作所さんが、わざわざ安全バーを貸してくれた。
・寺坂福さんから差し入れをいただいた。

事前にしっかり準備する事の大切さや、準備したことを喜んでもらう楽しさを感じる良い機会になりました。摂津商工会と摂津市の皆さん、来場者の皆さん、本当にありがとうございました!(松野若斗・藤崎亜紀)

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