
カネタ50年の歴史⑧
カネタの歴史 vol.8-レーザー機4号機の導入と有限会社タブクロ吸収合併
カネタでは、創立50周年を機に、カネタの歴史を「創立50周年記念誌」にまとめました。多くの方に読んでいただきたく、「創立50周年記念誌」の内容をご紹介します。今回は、改革期(2001-2005年)のお話④です。
1.レーザー機4号機の導入と事業の変化
2004(平成16)年8 月、レーザー機4号機を導入した。
この頃には、製造業を生業とする会社だけでなく、その材料を取り扱う会社も自前でレーザー機を持つようになり、それまでのような切断作業だけでは商売にならなくなった。
そのため、レーザー機は内作用に使用するための機械となった。
そして、徐々にレーザー機を使用した製缶・モノづくりにカネタの業務をシフトしていった。

レーザー機導入時運搬写真
2.有限会社タブクロ吸収合併
マネージャーとして入社した佐多はつみには3人の子どもがいた。
そのうちの次女で末っ子である亜紀は有限会社タブクロで勤務しており、のちにカネタの社長になる松野若斗も当時有限会社タブクロにアルバイトで来ていた。
有限会社タブクロの吸収合併により、この2 人が2005(平成17)年にカネタに入社することとなった。
3.カネタだけの技術、蛍光灯破砕機の製作
2005(平成17)年、ペットボトル脱水機や蛍光灯粉砕機などの製作を手掛ける。この機械をつくれるのは、日本ではカネタだけの技術だった。
設計から行い、蛍光灯内の水銀が飛び散らない程度の力で破砕できる機械だった。この破砕機は今もつくり続けている製品の一つである。特に近年蛍光灯からLED に置き代わってきているので、順調に受注が伸びている。
●特許についての考え方
ペットボトルの破砕機・脱水機は大牟田の第三セクターごみ処理場などに納品している。
全てオーダーで、設計図のないところから発注者の意向に沿うものを一から製作する。
しかし、カネタでは新たな製品をつくっても特許申請はしない。特許を申請すると技術をオープンにすることになるので、結果的に全て大手にその技術をとられてしまう恐れがあるためである。
また、カネタでは製作した製品に対し、改良に改良を加えていくので、申請をする意味を持たないのである。