カネタの製缶治具紹介 | 「45°留切り用スライド治具」
カネタでは、製缶加工の精度を安定させるために、現場で使うさまざまな専用の治具を内製しています。
治具の内製によって、品質の安定・均一化やリードタイム短縮など多くのメリットがあります。
今回はその中から、45°留切り用のスライド治具を紹介します。
45°留切りとは
45°留切りとは、材料の端を45°の角度でカットして、角をきれいに突き合わせる加工のことです。
2つの材料を接合するとき、それぞれ45°にすることで、角がピッタリ合い、断面が見えにくく、見た目がきれいになるメリットがあります。
角度切りは精度が出にくい作業ですが、この治具を使うことで、誰でも同じ角度でキレイに切れるようになりました。カネタではこの治具を「45°留切り用スライド治具」と呼んでいます。
「45°留切り用スライド治具」の用途
この治具は、フラットバーやチャンネル曲げを45°にカットするためのものです。
• 留切りの角度を正確に出したい。
• 同じ寸法・角度で何本も切りたい。
• 手作業のバラつきを減らしたい。
この治具はそんな時に活躍しています。
「45°留切り用スライド治具」の構造と使い方
治具の構造としては、ベースの鉄板にガイドを溶接して、その上を45°で材料を固定できる型がスライドできるようにしています。
刃物の位置に合わせて、当て(ストッパー)もつけているので、材料を当てるだけで、カット位置がピタッと決まります。
使い方は以下の通りです。
1)材料をガイドに沿ってセットする。
2)スライドしてカットする。
これだけです。特に難しい調整もなく、誰が使っても同じ結果になるのが大きな利点です。
以下に写真入りで構造と使い方を説明します。
(1)構造の工夫① ストッパー
カット位置を決めるストッパーをつけています。毎回同じ位置で切断できるため、精度の安定につながっています。

(2)構造の工夫② グラインダーの刃が当たる位置に合わせた設計
使用しているグラインダーの刃位置に合わせて設計しました。無駄なズレなくスムーズにカットできます。

(3)具体的な使い方① 材料のセット
治具に材料をセットしたところです。

(4)具体的な使い方② 加工
治具に材料をセットした後は、スライドさせるだけなので、誰でも同じ条件で加工できます。

「45°留切り用スライド治具」を実際に使ってみて
「45°留切り用スライド治具」を実際に現場で使ってみると、
• 角度のズレがほとんどなくなる。
• ケガキの手間が減る。
• 作業スピードがかなり上がる。
と良いことづくめでした。この治具のおかげで、留切りがちょっと楽しくなりました。(笑)
治具内製の成果と次の改良
留切りは精度が求められる工程ですが、こうした治具を使うことによって、仕上がりもスピードも格段に向上しました。
この治具もまだ改良の余地があるので、次回は、「調整式ストッパー付きの改良版」を紹介したいと思います!
現場の工夫やアイデアが、少しでも参考になれば嬉しいです。
(文責:中津祐樹)