カネタ50年の歴史⑯
カネタの歴史 vol.16-NC旋盤加工機と工程管理システムを導入。また、《丸焼きくん》が摂津優品に認定され、「溶接女子プロジェクト」も話題に。
カネタでは、創立50周年を機に、カネタの歴史を「創立50周年記念誌」にまとめました。多くの方に読んでいただきたく、「創立50周年記念誌」の内容をご紹介します。今回は、発展期(2006-2012年)のお話②です。

1.NC旋盤加工機と工程管理システムを導入し、生産効率と精度を向上
2016年(平成28年)に、工場へ自動で金属加工ができる「NC旋盤加工機」を導入し、あわせて生産管理の専門部署を新たに設けた。さらに、仕事の流れを効率よく管理するためのシステムも導入した。
この工場では、常に何百もの仕事(案件)が同時に進行しており、年間では約1000件にのぼる。
システムの導入により、すべての案件にバーコードがつけられ、誰が、どこで、どの作業をしているのかがすぐにわかるようになった。また、作業にかかる時間(工数)や費用(原価)も正確に管理できるようになる。
こうしたシステム化は、中小企業ではまだ珍しい取り組みであり、今後の計画としては、時間がかかっている「見積もり作成」をAIで自動化することを目指している。
2.《丸焼きくん》が摂津優品に認定
2017(平成29)年、摂津市商工会が市内の事業者がつくる優れた製品を表彰する『第1 回摂津優品』にカネタが製作した《丸焼きくん》をエントリー。審査の結果、認定された。

3.「溶接女子プロジェクト」の実施
2018年(平成30年)、佐多のアイデアで「溶接女子プロジェクト」がスタートした。
これは、溶接のプロ集団であるカネタが主催する体験型のワークショップで、鉄やステンレスを使ってアート作品を作ったり、木材と組み合わせて家具を作ったりする内容である。
溶接は一般の人にはなかなか難しい作業だが、このプロジェクトを通して、溶接をもっと身近に感じてもらい、女性でも溶接士や技術者として活躍できることを知ってもらうのが目的だった。
もともと佐多は、細かくて正確な作業が求められる機械加工には、女性の方が向いているのではないかと考えており、興味を持った人を将来の社員として迎えたいという思いもあった。
このプロジェクトは「カネタができる究極のDIY」として、ホームページやチラシで参加者を募集。「溶接女子」という名前のインパクトもあって、約20名が参加した。
また、地元商工会が年2回開催する「手づくり市」にも出展し、毎回定員いっぱいになる盛況ぶりだった。講習会は月2回のペースで行われ、約1年間続いた。
4.コロナ禍
2020年(令和2年)、新型コロナウイルスの世界的な流行により、売上はおよそ3割以上減った。それでも、リーマンショックのときに売上が半分まで落ち込んだのと比べると、まだ余裕があった。
仕事が少ないときには、従業員に休んでもらうこともあるが、会社の土台が揺らぐような状況にはなっていない。また、経営が不安定な会社とは取引しないようにしているため、手形が不渡りになったり、代金が未払いになったりするようなダメージも受けていない。
5.大阪ものづくり優良企業賞
2021年度に、大阪府から「ものづくり優良企業賞」を受賞した。
この賞は、大阪の強みであるものづくり中小企業の集積と技術力等を国内外に発信するため、「高度な技術力」、「高品質・低コスト・短納期」などに着目し、大阪産業の活性化と地域社会への貢献に資すると認められるものづくり中小企業を公募・選定・顕彰するものである。
受賞企業は大阪府が『大阪の看板企業「匠企業」』と位置づけ、大阪府のものづくり力を国内外にPR する事業を展開する。